アプローチは日々使うという意味では、私たちの感情を整える場所。必ずしも、コンパクトや効率が正解とはならないはずです。道路と直角に接続せず、踊り場を設け、化粧砂利の洗い出し仕上げとしました。
施主様の意向と異なる大きな景石が醸し出す和風の現況イメージを一新する計画でした。新しいデザインのために既存の景石を処分することなく、盛土や植栽、ベンチなどを施すことで、景石の解釈を変化させ、活動的な庭に変更しました。
雑木を切り開いた無骨な傾斜地にアプローチを作る造形工事。穏やかな切通し風の景観を目標とし、発生土が極力出ない盛土・切土を決め、歩道が玄関まで極力緩やかになるような勾配の設定、そのほか表面排水の検討などを行いました。